宇多田ヒカルのCDTVを見た。

昨日のCDTVライブ!ライブ!に宇多田ヒカルが初出演し、「君に夢中」を歌った。TBS系列の金曜ドラマ・最愛の主題歌ということでいつかTBSで歌ってくれないかなと期待していたが、まさかこんなに経って実現するとは。

出演といっても完全に別のスタジオでの収録、あるいはロンドンでの収録?と思っていたら、ヒカルさんが普通にスタジオに現れてびっくりした。合同の事前収録のようなものにヒカルさんも参加したのだろう。歌う前に結構な尺でアナウンサーさんと喋っていて嬉しかった。

最初に「この番組は2020年に始まりましたがご覧になったことは…」と訊かれ「日本のテレビは見ません!まあ違法のやつとかありますけど…」などと答えていきなり空気を凍らせていて笑ってしまう。その後もイギリスのキャベツは不味い話とか、とにかく宇多田ヒカルにしか出せない独特の空気感でスタジオが充満していてとても良かった。夏ソングに「アルビノーニアダージョ」を挙げる芸当も凄い。無難に?「少年時代」とか言うのかと思っていたら斜め上の回答すぎる。

そして「君に夢中」のパフォーマンス、これまた素晴らしかった。特に喉の調子が良いのか、間奏部分で音源にはない「Oh baby baby」を入れたり、後奏にもフェイクを入れたりする余裕っぷりだった。なぜか最後が4小節削られていたのだが、その分フェイクを増やしてくれたので大満足だった。カットは時間尺の都合なのだろうか。フルサイズを売りにしているCDTVだけにわざわざそんなことするのか(トーク部分を10秒でも削れば良い話にも思えるし…)という疑問が残る。2016年のMステで「桜流し」を歌った時も少しカットがあって、同じようなことを思った覚えがある。

宇多田ヒカル自身は曲をカットすることに抵抗は少ないと思う(例えば、ラフダクのGoodbye Happinessは間奏が短くなっていたことなどから)ので、本人が何かの考えのもと短くしたのかもしれないけど。

なにはともあれ、「最愛」の放送から時間も経ったこのタイミングでこの素晴らしいライブパフォーマンスに触れることができて本当によかった。僕の中で「君に夢中」はドラマ主題歌だというイメージが抜けていなかったのだが、これをきっかけに違った楽しみ方も出来そうだ。

ありのままで生きていけたらいいよね。− Goodbye Happinessとくま

宇多田ヒカルが、先日出演したNHK WORLD JAPANの番組「SONGS OF TOKYO」で村上信吾さんからありのままの宇多田さんを感じた、と言われてこう答えた。

「ずっとありのままのつもりではいたんですけど、自分で思うありのままの自分が多分分かってなくて。そこが一致し始めたからもっと直で分かりやすく、ありのままに感じてもらえるのかなって思います。」

無理に自分のことを分かろうとしないでここまで来た結果、ようやく自分のことが分かってきたのだと。今回のアルバムのテーマの一つが「自分自身との関係」であることは繰り返し語られているが、今のヒカルさんはごく自然に自分自身のことを俯瞰的に捉えている。

VOGUE JAPANのインタビューで語られたように、精神分析を続けている影響も大きいのだろう。自分の感情にフラットに接していて、それが歌詞にも現れている。

昨日出演したCDTVでは、「君に夢中」について「恋愛に夢中にもうなれない自分と、なってた頃の自分と、もうなれなくなってるけど話を聞いてみるとなりたがってる他人の気持ちも全部込みの、一歩引いたメタ的歌詞で不思議な歌だ」と紹介していた。確かに不思議。こんな構造のラブソングを作る人が他にいるだろうか。

このあたりが、「自分で思うありのままの自分が一致したこと」の現れなのだろうな、と。

 

そして、「ありのまま」と言えば、Goodbye Happinessの大サビを思い浮かべる。

ありのままで生きていけたらいいよね 大事な時もう一人の私が邪魔をするの

ミュージックビデオでは、この部分はくまちゃんの頭を取って笑顔のヒカルさんが出てくるシーンだ。これを見て何度泣いたことか。昨年のインスタライブでヒカルさんが「私もノンバイナリーだから」とプライドマンスを祝ったあとはこのシーンを何度も見て壊れていたのも思い出す。そもそもこのビデオは現状唯一の「宇多田光」監督作品であり、人間活動前最後のミュージックビデオだ。その点で、この映像作品は「自分自身との関係」というテーマの出発点でもあるとも見ることができるだろう。

 

youtu.be

www3.nhk.or.jp

私がいるよ

いつも優しくていい子な君が

調子悪そうにしているなんて

いったいどうしてだ、神様

そりゃないぜ

-宇多田ヒカル「BADモード」

宇多田ヒカル「BADモード」の歌い出し。「いったいどうしてだ、神様 そりゃないぜ」というフレーズは強烈で、ティザー動画みたいなので初めて聞いた時はこの人また上手い歌詞書いてる…と思ったものだ。そして、前半の2番の終わりでは「二度とあんな思いはしないと/祈るしかないか」と歌の前半が締め括られる。

まさに"神頼み"の状況、そんな時に、とにかく寄り添ってくれるのがこの曲の優しさだ。とりあえずメールも無視しちゃって、ネトフリでも見てウーバーで何か頼もうよ、と。

そして、後半では「今よりもいい状況を想像できない日も/私がいるよ」、"Won't you lean on me when you need something to lean on" と、ただ側にいるだけでなく言葉にして伝えてくれる。

lean on から連想したのが、「サングラス」の最後の方に出てくる英詞 "I need some body that I can rely on" 。BADモードが頼られる側視点なのに対して、サングラスは頼れる人を探している歌だ。今は涙のあとをサングラスで隠して強がってるpretenderだけれど、いつか本当に頼れる人とめぐり逢うはずだ、と。

どこかに通じ合う人がいて
差し伸べるその手が空いてるうちにきっと見つけ出す
密かに許し合う約束を交わしたはずの誰かが私にもいる
今日めぐり逢う

-宇多田ヒカル「サングラス」

そして、「サングラス」にも神様が出てくる。

神様ひとりぼっち?

だから教える

-宇多田ヒカル「サングラス」

この一節は本当にすごいなと思っている。神様のことをこんな風に捉えようと普通思わないもんな。

そして、私たちは神様みたいに「ひとりぼっち」ではない。隣の人がBADモードだからって、ただ救ってあげることなんてできない。もうそれは神様に祈るしかないのであって、いま私ができるのはとにかく隣にいてあげることなんだろう。

先日のジェーン・スー氏との対談でヒカルさんはこう語っている。

親や周りにいる人が子どもにしてあげられる一番大事なことって、ある程度の大人になるまでは根拠がなくていいから、安心感とか自己肯定感を持たせることだと思うんです。自己肯定感は、なんでも「いいよいいよ、最高」って言うことじゃなくて、子どもが何かの理由で悲しいと思っていたら、大人からしたらたいした理由じゃなくても、「悲しいよね」ってその都度認めてあげること。そういうところから自己肯定感って芽生えてくると思うんですね。自分がこの気持ちであることはオッケーなんだって。

「自分を愛するってどうしたらいいの?」──宇多田ヒカルの思考を辿るインタビュー、全文公開。 | Vogue Japan

「自己肯定感を高めてあげる」、最近よく聞くけれど、BADモードの優しさはまさにこれの体現だろう。

絶好調でもBADモードでも

NHK「ライブ・エール」見た。宇多田ヒカルはスタジオ事前収録映像で「BADモード」を歌唱。

「we can roll one up」も「ネトフリ」も「ウーバーイーツ」もちゃんと歌って、字幕も出た。最後の「Hope I don't fuck it up」だけは流石に字幕なしだったけど、その分噛み締めて歌ってるような感じがしてよかったな。

衣装が奇抜でびっくりしたけれど脚長効果なんてなんのそのという感じで、着こなしていて凄かった。「BADモード」のMVに出てくる衣装と雰囲気が近かったので、同じスタイリストさんの用意したものなんだろうか。

歌唱は、一言一言を丁寧に歌い上げていくパフォーマンスが最高だった。宇多田ヒカルのライブ歌唱の繊細さは年々増していると思う。少しでもバランスが崩れたら成り立たない感じというか、儚げな感じというか。今夜の歌唱はとても優しかった。

 

歌唱の前に短いインタビュー映像も流れたが、そこで語っていた言葉がまた印象的だった。

自分がつらいときにこういうふうに言ってくれる人がいたらいいなっていう思いが、主に結果としては歌詞になっていると思います。私が周りのすごく大切な人や愛している人にこうしてあげたいって、相手がつらかったらこうしてあげたいな、っていう気持ちを具体的に考えていったらこういう歌になりました。

誰でもしんどい時期ってあるじゃないですか。そういうときに周りの負担になりたくないから、家族でさえ、もしくすごく親しい友人にさえそういう気持ちを話せない。
気を遣っちゃって、私が調子悪いだけなのに周りにそれを広めちゃうみたいな。

でも、大切な人を亡くしている、いろんな状況でっていう経験を踏まえると、その気持ちもすごく分かるけど、私だったら大事な人がそういうふうに思っているなら言ってほしいなって思うんですね。

人に頼るってことはいいことだと思うんですよね。

本当に自立した人間であるっていうことは、いろんなところに、いろんな人にちょっとずつ頼るみたいなことが本当は「依存の逆の定義」なんじゃないかなって思って。だからこう、誰の周りにも、本当は、もうちょっと頼ってほしいなって思ってる人がいるんじゃないかなぁと思って。

その人物のイメージの歌ですね。

曲名の「BADモード」のBADは「バッド入る」のバッドと同じだ。「バッド入ったわ〜」とかって、自分の調子が悪いことを周りに知らせるために使われる言葉。僕は宇多田ヒカルの「BADモード」を知る前、こういう言葉に嫌なイメージを持っていた。なんで自分がちょっと落ちてることを周りにアピールするんだろう、僕はしないのにな、というふうに。僕は人に頼ったり自分のことを開示したりするのが苦手なので、それが上手い人に対する嫉妬みたいなものもあったかもしれない。

そんな中「BADモード」が世に出て、ああ優しい歌だと感じた。「絶好調でもBADモードでも 好き度変わらない」という包容力の大きさに救われた気がした。それで今日のライブ・エールでの歌唱を見て、ああ自分もBADモードだったらBADモードだってみんなに言っちゃっても良いんだな、と思えたかも。

みんな盛り上がる時間だ

8月6日(土)放送のNHK「ライブ・エール」の詳細が出た。宇多田ヒカルは「BADモード」歌唱で、すでに歌唱写真が出ているのでおそらく収録なんだろう。www.nhk.or.jp

正直、安心した。宇多田ヒカルの(というか誰だって)生歌唱だと見てるこっちまで緊張してしまうので。NHKのスタジオで収録しているようだが、同時にSONGSとかも録ってないかなぁ。今回の来日(もう帰ったのかしら)でライブ・エール以外にも何か収録してくれてることに期待しています。

具体像はわからないが、この「ライブ・エール」を起点にしてなにか宇多田スタッフさんのプロモーションが仕掛けられる気がしている。「Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー」のMVとか出ないかなぁ。この前のインスタ「やっとマルセイユ辺りにまじで来れた」投稿をしていたのがその匂わせだったりして。カルティエのタイアップと絡めてリミックス音源でも配信してMV公開とかなら最高です。

あと伏線が未回収だなと思っているのは88risingとのコラボ「T」。↓この88rising公式のツイートから3ヶ月が経とうというのに音沙なしだけれどこれは適当ツイートだったのか?

あとは君に夢中 English version。ヒカルさん本人がデジタルシングル配信時に匂わせておきながら結局リリースされていない。Timeの英語版もありそうだし、英語圏のファンは特に期待しているんじゃないだろうか。

まあ、とにかく6日まで全力で生き延びてテレビを見ようと思う。(時間帯によってリアタイできるか決まるので、早くタイムテーブルが欲しいのだが公開されないのかな。)

警戒アラート

「警戒アラート」なる言葉が世間に定着して2年が過ぎた。この言葉、冷静に考えてかなり変じゃない?

これ、ずっと東京都の小池知事が生み出した「東京アラート」を神奈川県の黒岩知事が「神奈川警戒アラート」とアレンジしたのがきっかけで、気象庁が「熱中症警戒アラート」を出すようになったんだと思っていたが、どうも時系列は違うようだ。

 

2020年3月に、オリンピックなどに向けて今夏「警戒アラート」を環境省気象庁が試行するというニュースが出ている。おそらく、これがオフィシャルな「警戒アラート」初出だと思われ。

www.nishinippon.co.jp

2020年5月15日、東京都小池知事は会見で「東京アラート」の導入を明らかにする。この頃の小池さんはキレキレだった。「ステイホーム」「3密」を初め、小池はキャッチーな言葉を次々と生み出して見事に世間に定着させていた。そしてその勢いの中で「東京アラート」も生まれ、この頃はそれなりにテレビニュース等でも使われていたように記憶している。

www.nippon.com

そして、2020年5月20日に、神奈川県黒岩知事が会見で「神奈川ビジョン」の一環として「神奈川警戒アラート」なるものを発表する。この時僕は「神奈川警戒アラート」という言葉の間抜けさに呆れた。黒岩のワードセンスは小池の足元にも及ばないな、と思った。

news.yahoo.co.jp

この後で、「熱中症警戒アラート」が運用されることが大々的に宣伝されるようになったのだと思う。それで、「黒岩が生んだ変な言葉が浸透している」と驚いたものだ。

しかし「警戒アラート」生みの親はどうも気象庁のようだ、ということが今回分かった。それで気象庁の方を調べていると、2020年4月に出た "「熱中症警戒アラート(仮称)」(案)について" という資料に辿り着いた。熱中症対策に関するヒアリングの結果を紹介し、それを受けて警戒アラート(仮称)制度を導入することにしたということが述べられている。

https://www.jma.go.jp/jma/kishou/shingikai/kentoukai/nettyusyou/part1/part1_shiryo2.pdf

これの2ページには「調査結果を踏まえ… 熱中症への警戒を一層効果的に呼びかけていくために、予防行動とセットにしたシンプルな警戒情報(アラート)を発信することとしてはどうか。」とある。そうそう、やっぱり警戒情報=アラートだよね。この部分は正しい。しかし、なぜかこれが「警戒アラート(仮称)」になってしまっている。警戒情報(アラート)という言い方が煩雑だと思った気象庁の誰かが、何も考えずに括弧と「情報」だけ外して「警戒アラート」とかいう変な言葉を作ってしまったのではないだろうか。そしてそれに誰も突っ込むことなく、とりあえず仮称は警戒アラートということになってしまったのではないか。

あるいは、英語圏で "Heat warning alert" が使われているっぽいので、とりあえずそれの直訳としての?「熱中症警戒アラート」が仮称となったのかも。

そんなこんなしているうちに、気象庁が仮称として用いていた「警戒アラート」を知ってか知らずしてか、黒岩が「神奈川警戒アラート」を運用し初める。その状況下で、気象庁の中の人は「警戒アラート」そのままでイケるじゃん、と思って「熱中症警戒アラート」が運用開始された、といったところだろうか。

僕は現時点では「警戒アラート」という言葉にはかなりの違和感を持っているのだが、今後もずっとこの言葉は生き残り続けて、「警戒アラート」に慣れ切ってしまうことになるんでしょうかね。

ゼンリーは入れない

友人からゼンリーを入れるよう説得されることがよくあるが、乗らないようにしている。

位置情報を24時間ずっと開示し続けるのはかなり嫌だ。僕の感覚では位置情報はプライバシーのかなり根幹にある。それを友達と共有なんてしていたら、ふらっとどこかに行ったりできなくなるじゃないかと思う。

確かに、皆がゼンリーを使っている様子を見ていると便利だとは感じる。いちいち「いま家?」とか「今駅ついた」とか聞かなくとも良くなるし、画面を見ながら「あいつ来てるけど間に合わないな」とか言って笑うこともできる。それにしても、あの人たちには位置情報を常時共有することに対する抵抗は無いのか?恋人とか、すごく親しい人とかならまだ分かるんだが、結構な数の人とゼンリーを交換している人が多くて驚く。

で、なんで皆平気でゼンリーを交換できるのだろうかと考えたところ、答えは「僕がみんなと比べてストーカー気質だから」じゃないかと思い始めた。僕がみんなのゼンリーを手に入れたならば絶対にストーカー行為に及ぶ気がする。もちろん閲覧履歴が残ったりするのでべったり張り付くことは難しいかもしれないが、どうしたってみんながよく行く場所を特定してその場所を調べたくなるもん。そもそも僕は知り合った人の名前をググりまくって色々"特定"したりするのを悪気もなくやってしまいがちなのだ。だけれど、世の中の人たちは案外それをしないんだなというのにも最近気づいた。僕の名前も検索すると色々出てくるんだけれど、それを指摘してきたり、指摘はしないけれど見たりしていそうな人は全然居ないのだ。

僕のこういう部分、ストーカー気質というよりはいわゆる「オタク気質」ってやつなのかな。「どうでも良いことを掘り下げて調べるのが好きな人」は案外少ないようだ。僕は小学生の頃からそういうのが好きだったと思う。近所の石碑のことを調べまくったりとかしてたな。

2022 SUMMER

先日宇多田ヒカルSTAFFさんからお知らせのあったこちらのプレイリスト「宇多田ヒカル  Hot Songs - 2022SUMMER」。インスタではこれと関連した "BANソーコ" プレゼントキャンペーンもやっている。

ということで、折角プレイリストを頂いたので最近ありがたく電車とかで聞いている。できるだけ移動中に音楽を聴かないようにしているのだが、最近は電車の中ならいいか、となってしまっている。

そして聞いていると、特にプレイリスト後半は結構ツッコミどころが多いことに気づく。なんか感情揺さぶられるし、なんでこれがホットなの?というのが多くて。

このプレイリスト、一体何を持ってHot Songsなのか、「"今"聞いておくべき」だと銘打っているのかよく分からない。

まあ最初の方はわかりやすいのですが。一曲目はマルセイユ辺り、これは今カルティエとタイアップ中で先日シークレットライブで歌ったので確かにホットだ。その後は資生堂タイアップ中のFind Love、そしてCoachellaで披露された歌と続いていく。次の「初恋」は秋にネトフリのドラマで使われるからだろう。その後はアルバム「BADモード」から3曲、そしてLSAS2022で歌われたUtada名義の2曲が続く。ここまでは納得の選曲だ。

その次急にくる「Automatic Part II」と「Celebrate」は謎。夏要素もそんなにないし。逆に、「真夏の通り雨」「プレイ・ボール」はきっと夏ソング枠だろうなと思われる。「Letters」も暖かい砂の上を歩き出すから夏ソングか。「One Night Magic」はちょっと分からない。続く「少年時代」は夏ソングだし、アルバム「初恋」の2曲も夏っぽい。そして次にいきなり「Making Love」ですよ。パクチーとの落差よ。これは最後に遠い夏の日のピアノが鳴るから夏ソングか。次は「道」に繋がるけど、これはあまり夏のイメージじゃなかった。サントリーのCMも秋だったし。そしてこの後もイマイチなぜ入ってるかピンとこない過去曲が続き、最後は「Face My Fears (A.G.Cook Remix)」で終わる。この曲はほんとエンディングにちょうど良いね。

神出鬼没

宇多田ヒカル本人から一昨日のシークレットライブについてコメントがあった。インスタとTwitterでそれぞれいくつか発信している。

Floating Pointsも来れることになって、私も他の仕事もかねて日本に帰ってこれたから彼のセットの最後に飛び入りして「Somewhere Near Marseilles ―マルセイユ辺りー」をやったの。

とあるが、「他の仕事」って?8月6日のNHK「ライブ・エール2022」だけなのかなぁ。NHKホールから歌うのならリハーサルもあるだろうし。フェスの類には出ないんでしょうか。はたまた他のテレビにも出演するとか、あるいはラジオ番組とか、他のメディア露出もあれば嬉しいな、と一ファンとして素直に思う。

ただ、ヒカルさんはもうテレビには出ないのかなと思ったりしていたので、HNK出演の報が飛び込んできた時は少し驚きもあった。2018年のトレボへスペシャル(ラジオ)で、「もともとラジオが好きだから、テレビにもう出ないとなってもラジオは頑張りたいな」みたいなことを言っていた気がするけれど、もうそのフェーズに入ったのかな?と思っていた。BADモードのプロモでも一切テレビ露出はなかったし。

実際のところ、2016年の活動再開〜2018年までのテレビ出演も収録だったり紅白ではロンドンからの中継だったりと少し距離をおいた形だった。今後宇多田ヒカルはどうテレビと向き合っていくつもりなのかが気になる。(シークレットライブの話のつもりがテレビの話になっちゃった)

 

 
 
 
 
 
 
 
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宇多田ヒカルが動き出した

宇多田ヒカルが急に活動し始めて昨日まで静まり返っていた宇多田ヒカル界隈が急に大騒ぎ。

昨日、7/21(木)の13時ごろ、8月6日放送のNHK特番「ライブ・エール」に出演し歌唱することが発表された。でも宇多田ヒカルのことだし事前収録の映像、あってもロンドンからの中継かな〜?と思っていたのだが、23時ごろになって事件が。急に「宇多田ヒカルのシークレットライブ」映像が各方面から流れてきた。タイアップ曲「Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー」を歌っている。どうも、ファッション誌やアーティスト系の人たちが呼ばれてるカルティエトリニティ関連のシークレットライブだということが判明し、翌0時すぎくらいには公式からも情報が出た。後ろに普通にFloating Pointsがいるのも凄すぎ。もうずっとtwitterとインスタを行ったり来たりで動画を見漁っていたが、どうもフル歌唱したっぽいし、ヒカルさんもすごく楽しそうに歌えていて良かった。それと同時に何で俺を招待してないねんとも思うけどね!

インスタを見ていると、この前のDJ配信に参加しておられたyukibebさんやTJOさん、そしてYANATAKEさんとか、多数ヒカルさんの写真を撮ってるTAKAYさんなど、ヒカルさんに近い人たちも結構行ってたようだ。

後からモデルプレスの記事が出て、こういうイベントでありがちな俳優がそのブランドの商品を身につけている写真が公開された。とにかく宇多田ヒカルの写ってる映像を見たくてずっと「宇多田ヒカル」でtwitterパブサしていると、この記事に出ている北村匠海榮倉奈々多部未華子などなどの面々を抑えて圧倒的に赤楚衛二に関する「チェリ家」アカウントのツイートが多くて、チェリまほファンダムの大きさをこんな所で実感するなど。

 

そして、何より今宇多田ヒカルとFloating Pointsが来日しているのだ。これ、絶対このイベントのためだけじゃないでしょう。Floating Pointsの次のスケジュールは8月4日のイタリアのイベント出演らしいので、そこまでの間となるとやはり今月末のフジロック? また、今小袋成彬がジャパン・ツアー中なので、2人で遊びに行くかもしれない。何のイベントがあるのかは把握してないが、どこに出没するんでしょうねぇ。

そして、8月6日のNHK特番に関しては生出演の可能性が一気に上がった。HNKホールから生で歌うんだとしたら、(中継ではない日本のテレビ歌唱生出演としては)2008年4月4日のMステ以来になる。何を歌うんだろうか。無難に『BADモード』かな〜と最初思ったが、ウーバーイーツやらネトフリやらf**k it upやらdiseapam we can each take half ofやらroll one upやらが登場するので難しいか。不滅のあなたへ主題歌の『PINK BLOOD』と『One Last Kiss』の二曲あたりが無難?例によって宇多田ヒカルがテレビに出る時は特別待遇すぎて何も予想できないので、大人しく放送を楽しみにしときます。

 

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宇多田ヒカルのエロREMIX

宇多田の喘ぎ声が聴きたくなったらこれを聴けというアルバム、「Dirty Desire (The Remixes)」。

Utadaの2nd「This Is The One」収録曲のDirty Desireのリミックスのみ9曲が収録されたアルバムで、特に Razor N' Guido、Mike Rizzoのやつは露骨に喘ぎ声が入っててどうかと思う。Mike Rizzoに関してはUtadaのツアー「In The Flesh 2010」でUtadaの前座をやっていた方だ。本人案外気に入ってたりして。

そしてリミックスといえば、今は「Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー」のリミックス盤の発売を心待ちにしているわけです。

 

Is Sana Gay?

Twiceの「Heart Shaker」。2017年の曲だが、この前のツアーでもセトリ入りしていてそんなに"古い"感じはしない。一方、Like OHH-AHとかTTとかCheer Up辺りの初期の有名曲はあっさりとランダムアンコール枠に入れられていて少し寂しい。

Heart Shakerに関しては、英語圏のワンスがよくサビ歌い出しの空耳「Is Sana gay?」をネタにしている。이상하게(isanghage)、確かにそう聞こえるけど…。

前述の通りHeart Shakerはこの前のワールドツアーでもセトリ入りしている。この曲は結構みんなしっかり歌ってくれる傾向があり、アメリカ公演の動画を見ていてもしっかり生歌が聞こえてくるのが印象的。そして、何より現地ワンスがサビで思いっきり「Is Sana Gay」と叫んでいる。いやもちろん韓国語を理解して一緒に歌ってる人も一定数いるのだが、ここだけ全力で叫んでる人がかなりいるとしか思えない。

これまでも英語圏の公演では盛り上がってたのかもしれないが、今回はファンがスマホで撮影した動画が大量にあるので僕も気づいたというわけですね。

いやそれだけなんだけど、Twiceの百合営業(?)について考えてて思い出したので書いておく。

↓「Heart Shaker」ミュージックビデオ。

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↓以下2本、適当に見つけたアメリカ公演での「Heart Shaker」。

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covered by Hikaru Utada

世に出てる宇多田ヒカルによるカバーってどれくらいあるのかなと思って書き出してみる。一応「一曲まるごと歌っていて、何かしら音源や映像として残っているもの」を書き出したが、たぶん網羅はできていない。括弧に入れてる数字は宇多田ヒカルがカバーした年です。

ラジオで歌ったカバーはとりあえず除外。

『Close To You』by Carpenters (1997):Cubic Uのデビューアルバム「Precious」ならびにシングル盤に収録

『SUKIYAKI』by A TASTE OF HONEY 元を辿れば坂本九 (1998):デビュー前の社内ショーケース(?)で披露。映像が色んなところに転がってる。

『今夜はブギー・バック』by 小沢健二 (1999):1stライブ「Luv Live」で披露。東京ではfeat.スチャダラパーで、「First Love」15周年盤のDVDに収録。大阪は違う人とやっていて、これは当時FM802で放送された(?)音源がどっかに転がってる。

『Fly Me To The Moon (In Other Words)』(2000):シングル「Wait & See 〜リスク〜」のカップリング。これのリミックスが入ったアナログ盤も出ている。また、2007年のシングル「Beautiful World / Kiss & Cry」にはこれの[2007 MIX]が収録されている。エヴァ序の予告編に使用されたため。

『i won't last a day without you』by Carpenters (2000):椎名林檎 & 宇多田ヒカル名義で、椎名林檎のカバーアルバムに収録。

『プレイバック Part 2』by 山口百恵 (2000):1stツアー「BOHEMIAN SUMMER 2000」にて披露。千葉マリンスタジアムでの追加公演でのパフォーマンスがライブDVDに収録されている。

『Take On Me』by a-ha (2000):1stツアー「BOHEMIAN SUMMER 2000」にて披露。千葉マリンスタジアムでの追加公演でのパフォーマンスがライブDVDに収録されている。

『Living On My Own』by F.Mercury (2000):1stツアー「BOHEMIAN SUMMER 2000」にて披露。千葉マリンスタジアムでの追加公演でのパフォーマンスがライブDVDに収録されている。

『I LOVE YOU』by 尾崎豊 (2000):1stツアー「BOHEMIAN SUMMER 2000」にて披露。千葉マリンスタジアムでの追加公演でのパフォーマンスがライブDVDに収録されている。また2004年発売の尾崎豊トリビュートアルバム「BLUE」にもこの時の音源がリマスターされて収録。

『With Or Without You』by U2 (2002):MTV Unpluggedにて披露、DVDに収録されている。

『少年時代』by 井上陽水 (2003):ネットイベント「20代はイケイケ!」にて披露し、DVD作品に収録。公式YouTubeにもフルが載ってる。

『Boulevard Of Broken Dreams』 by Green Day (2005):ネットイベントで披露。その時の映像は色んなところに転がってる。

『The Bitter End』by Placebo (2010):Utadaのツアー「In The Flesh」にて披露、配信リリースされたライブ映像に収録。

『Across The Universe』by Beatles (2010):コンサート「WILD LIFE」にて披露、ライブ映像に収録。

『たしかなこと』by 小田和正 (2016):テレビ番組「クリスマスの約束2016」に出演し、小田和正とのデュエットで披露。

『丸の内サディスティック』by 椎名林檎 (2018):宇多田ヒカル & 小袋成彬 名義で、椎名林檎トリビュートアルバムに収録。

『少年時代』by 井上陽水 (2019):井上陽水トリビュートアルバムのために新録。

 

追伸:

Me Porto Bonito by Bad Bunny (2023) :「40代はいろいろ」にて。公式では権利の都合でサイレント映像しか残っていないのが残念すぎる。

思いっきり盗撮ではあるが

YouTubeがおすすめに出してきたこの動画。YouTubeはたまに良い仕事してくれるな。

Utadaが2010年のツアー「In The Flesh」のLA公演で「FYI」を歌っている。そして日付が2010.1.19ということでヒカルさんの誕生日だ!

この曲はツアーのセトリでは一曲目だったはず( "Opening" と "On And On" を除けば)だが、冒頭でUtadaは "Let's have some fun tonight. It's my birthday!" と叫んでいる。そしてその後で見せてくれる、いつもの「恥ずかしそうに歯を見せて笑いながら首を垂れてた後で髪をかきあげる仕草」が可愛い。(こんなこと書くとキモいが…。どこでやってるかと言われると出せないけど、これヒカルさんの癖だよね?多分)

そして歌唱の方も結構クオリティが高い。こんなこと言っちゃ失礼だが一曲目からこんなに歌えてない時も多いよね。最後のフェイクパートもノリノリでとても良い。

この前の「Liner Voice+」ではアルバム発売&配信ライブの日取りが自分の誕生日に決まった後で「39歳にもなって自分の誕生日にこんなことしてて恥ずかしいなと思ったんだけど…」みたいなことを語っていたが、「20代はイケイケ!」然り、ちょっと照れながらも毎年毎年誕生日イベントやりきってくれるヒカルさんが好きなんですよ、もっとやってくださいという気持ちです。デビュー日と誕生日を大切にしてくださるスタッフの皆さんもナイスです。

 

で、こちらの動画の概要欄を見ていると、「Coachellaの動画が10万再生行ってビビったから、初めてヒカルを見た時のこの動画をアップしようと思った」みたいなことが書いてあった。彼(アップ主)はCoachella現地参戦していて、ヒカルさんのパフォーマンスをスマホで撮ったと思われる動画をアップしてくれている。これは僕も何回も見た。その彼は実は2010年のツアー参戦済みの宇多田ヲタで、ヒカルさんの会うのがこれで2回目だったなんて、エモいな〜と思ったのでした。

 

youtu.be

 

宇多田ヒカルがカルティエの広告に出ている

先日、急に「宇多田ヒカル新情報」が翌朝の情報番組に出るとTwitterで流れてきて何事かと思ったら、カルティエの限定コレクションの広告に出ていた(こういう役回りは何というのだろう?アンバサダー?イメージキャラクター?)。

今回のコレクションはCartierとsacaiのデザイナーである阿部千登勢がコラボしたもので、普段から母親から譲り受けたトリニティを付けていてよくsacaiの服を着ているヒカルさんは起用されるべくして起用されたように思う。

『Somewhere Near Marseilles -マルセイユ辺り』が使用されたキャンペーンムービーが制作されており、スペシャルサイトにはこれのほかにインタビューやメイキング映像も掲載されている。スペシャルサイトはカルティエ公式LINEのお友達限定で案内しているつもりのようだが、ネットニュースとかで普通にリンクが貼られていてよく分からない。キャンペーンムービーもそのサイトにYouTube限定公開のリンクが埋め込まれた形になっていて、これを見ようと思わないとたどり着けないのがかなり勿体無いような。メイキング映像に関しては携帯端末から公式LINEに貼られたリンクに飛ばないと見られないようになっているという謎の厳重さだが、結局YouTube限定公開動画なので、ここで自分用にリンクを貼っちゃいます。

映像の監督は児玉裕一さんらしい。椎名林檎の旦那さんということしか知らないが、赤い衣装を着たヒカルさんのサイドの髪の流れ方が椎名林檎っぽいのはそのせい?いや多分違う。そういえばこの前のインスタライブでヒカルさんは椎名林檎の好きなところを聞かれて「旦那さんを尻に敷いているところ」と言っていたな。

 

キャンペーンムービーの感想としては、小袋成彬の言葉を借りて「耳に光るCartier さすが俺のVenus」といったところ。(彼の"ジャパン・ツアー" 、ロンドンのバイブス感じたかったのに行けなくて悔しい。)せっかくだからテレビでも流せばいいのに。せめてYouTubeを一般公開にしてくださいな。

 

スペシャルサイト
https://cartier-trinity.jp

宇多田ヒカルインタビュー
https://cartier-trinity.jp/interview2/

↓キャンペーンムービー
www.youtube.com

↓メイキング映像
youtu.be