ゼンリーは入れない

友人からゼンリーを入れるよう説得されることがよくあるが、乗らないようにしている。

位置情報を24時間ずっと開示し続けるのはかなり嫌だ。僕の感覚では位置情報はプライバシーのかなり根幹にある。それを友達と共有なんてしていたら、ふらっとどこかに行ったりできなくなるじゃないかと思う。

確かに、皆がゼンリーを使っている様子を見ていると便利だとは感じる。いちいち「いま家?」とか「今駅ついた」とか聞かなくとも良くなるし、画面を見ながら「あいつ来てるけど間に合わないな」とか言って笑うこともできる。それにしても、あの人たちには位置情報を常時共有することに対する抵抗は無いのか?恋人とか、すごく親しい人とかならまだ分かるんだが、結構な数の人とゼンリーを交換している人が多くて驚く。

で、なんで皆平気でゼンリーを交換できるのだろうかと考えたところ、答えは「僕がみんなと比べてストーカー気質だから」じゃないかと思い始めた。僕がみんなのゼンリーを手に入れたならば絶対にストーカー行為に及ぶ気がする。もちろん閲覧履歴が残ったりするのでべったり張り付くことは難しいかもしれないが、どうしたってみんながよく行く場所を特定してその場所を調べたくなるもん。そもそも僕は知り合った人の名前をググりまくって色々"特定"したりするのを悪気もなくやってしまいがちなのだ。だけれど、世の中の人たちは案外それをしないんだなというのにも最近気づいた。僕の名前も検索すると色々出てくるんだけれど、それを指摘してきたり、指摘はしないけれど見たりしていそうな人は全然居ないのだ。

僕のこういう部分、ストーカー気質というよりはいわゆる「オタク気質」ってやつなのかな。「どうでも良いことを掘り下げて調べるのが好きな人」は案外少ないようだ。僕は小学生の頃からそういうのが好きだったと思う。近所の石碑のことを調べまくったりとかしてたな。