SCIENCE FICTION 聴いたよ

フラゲ日、なんか盛り上がっちゃって、散歩がてらコンビニに取り置いてもらってるやつを朝イチに受け取ってCD取り込んで、移動中にチマチマ聞いて思ったことを雑に書き留めておいてみる。(後半に行くにつれて記憶があやふやになり中身がなくなっていく)

再録と2024 Mixについては、陳腐な言葉で片付けるなら、総じてイマドキで、ノイズキャンセリングして聴きたいような音になってたというところ。新しいトラック(再録、新mix、新曲)の中から個人的ベスト3を選ぶなら、traveling、Flavor Of Life、Electricity、かなぁ。

【CD DISC1】
01. Addicted To You (Re-Recording)

第一声から、ヒカルさんのボーカルの声質がとっても良くて、良いアルバムだと確信できる。後から考えても再録・新曲群の中でも一番コンディションが良いのか?澄んでいてキレイだと僕は感じる。スタッフのTwitterでアップされた三宅さんのコメント↓には強く共感した。

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02. First Love (2022 Mix)

昨日(24/4/8)のCDTVでも使われたこのミックス、ボーカルと弦の質感がとっても綺麗。

03. 花束を君に
04. One Last Kiss
05. SAKURAドロップス (2024 Mix)

何気に結構楽しみだった。ヒカルさん自身も参加して試行錯誤しながらいろんな音を集めて出来上がったというトラックの面白さが引き立つミックス。僕はメロディーよりも小さな音の素材とかリズムとかで音楽を聴くタイプなのでハマった。そして何よりも最後の「好きで好きで…」パートにびっくり。

06. あなた

この流れで聞くと、この曲ってすげえ力強く歌われてたんだなと思った。


07. Can You Keep A Secret? (2024 Mix)

ここの曲間だけ、しぶとい感じの「あなた」からのガツガツしている?キャンシーの声質の違いの落差が激しかった。途中途中に挟まれる金属的で彗星のように動く効果音?が非常に控えめで寂しい。

08. 道
09. Prisoner Of Love (2024 Mix)

この頃の宇多田作品特有のLogicのピアノそのままみたいな打ち込み臭いピアノの音色がスタイリッシュに生まれ変わっているところ、また途中の色々な細かい音の主張が弱まっているのにはやや寂しみもあるが、弦の音が綺麗。あと、もしかしてフェードアウトは全部撲滅されるのか…?と思ったところで裏切られる。


10. 光 (Re-Recording)

笑っちゃうくらい思ってたのと違うかったけど、面白いアレンジ、じっくり聴き込みたい。キーが1つ下がっているけど、レコーディングの時に急遽?キーをあげたはずだからこれは原点回帰か…て書くところだったけど全然COLORSの話だった。危ない。


11. Flavor Of Life -Ballad Version- (2024 Mix)

これは素直に(バラードバージョンの)オリジナルより好きだ。降り積もる雪の白さを…のところのコーラス、あと裏でなってるピコピコがだいぶ変わっていた。これも弦とアコギの音が素晴らしい。


12. Goodbye Happiness (2024 Mix)

ボーカルがガサガサしているのはなんだろう?イントロのケルトコーラスの聞こえ方が違うのはどういうことなんだろう。ちょっと音数が減ったのと、この曲が纏っていた2010年の雰囲気が消えたのは寂しいけど、Disc1を締めくくるに相応しい名曲だなと改めて思ったよ。あとPrisoner Of Loveではいなくなっちゃった打ち込み臭いピアノの音が健在で嬉しい。この曲はこれじゃなくっちゃね。

 

【CD DISC2】
01. traveling (Re-Recording)

「今何してる?」がかわいい。綾鷹のCMを寝ぼけながらちょびっと聞いた時はオリジナルとあんまり変わってないのかと思ったんだけど、全然そんなことなかった、お気に入り!!


02. Beautiful World (2024 Mix)

関係ない話:この前、ドライブに連れて行ってくれた友達の車でこれ(当然オリジナルmixだけど)が流れて、彼がピアノリフ(ファド・ドシラシラ♩)を口ずさんでいたところから「この曲のピアノリフいいよね〜」という話ができたのがとても嬉しかった。


03. Automatic (2024 Mix)

これは先行リリース以来すでにヘビロテしてます。ラフダクのAutomaticも好きだったところ、そういう路線のMixだったので最高。


04. 君に夢中
05. 何色でもない花
06. 初恋
07. Time
08. Letters (2024 Mix)

やっぱり宇多田さんが選んだならこれは外さないよね〜という名曲。なんかオリジナルmixにはカラっとした砂漠みたいなイメージを持っていたんだけど、こっちのmixは水気が強い。


09. BADモード
10. COLORS (2024 Mix)

良くも悪くも古臭かった部分がなくなったなと感じた。イントロいいよね〜


11. 二時間だけのバカンス featuring 椎名林檎
12. Gold ~また逢う日まで~
13. Electricity

もう、最高。あのUtada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.2におけるGoodbye Happinessのような名曲…とかしか言えない。最後の I just wanna celebrate.. が流れてきた時はウルっときた。大事にします。


14. Somewhere Near Marseilles -マルセイユ辺り- (Sci-Fi Edit) ※Bonus Track

これはすでに記事を書いたっけ。

マルセイユの短いverが出た

結構宇多田ヒカルには張り付いてる方だと思うんだけど、SCIENCE FICTION(宇多田ヒカルのアルバム)←こういうのとか、'要出典'、とか 'いつ?'みたいなWikipediaの文法ってやっぱり自分の打った文章の曖昧さ回避にすごい便利なのでつい使ってしまうんだけどちゃんと伝わってるんだろうか? まあいいや、とにかく宇多田のベスト盤発売への盛り上げが凄すぎて全然情報についていけてない。

情報がすごいと思ってしまう要因の半分くらいは毎晩YouTubeチャンネルでミュージックビデオが公開されるから。過去のMVを4Kにアップコンバートしていく企画が進んでいて、これは過去に宇多田ヒカルのMV監督も多くやっている(Addicted to you / Wait & See〜リスク〜 / For you / タイムリミット / Prisoner Of Love / 花束を君に)[←竹石氏のWikipediaからコピペ]、竹石渉によって手がけられているらしい。結局のところ、いかにも生成AIを活用してます、みたいな画質にはなってしまっている。もしこれらの映像集が単独で販売されて、仮に購入して再生されたのがこれだったら何だかな〜と思ってしまうかもしれないが(自分はこういうAIで持ち上げられて絵みたいになった画像・映像が苦手なので)、YouTubeで毎晩カウントダウン的に公開されるというのは上手いやり方だし良いねと思う。まだ全部見られてないんだけれど、こうやって公開されると改めてMVを観ることになり、今まで全然気づいていなかったところが多いことに驚く。正直楽曲と比べてビデオにはあんまり興味がないほうなんだけれど、だからこそこうやって観ることに意義を感じるし、ベストアルバムに向けて盛り上がってくる。

そして、4月3日には Somewhere Near Marseilles -マルセイユ辺り- (Sci-Fi Edit) が先行配信された。今晩はこれのミュージックビデオがYouTubeで公開されるとのことだが、配信にはすでにMVも乗っていて、MVは2022年9月にSpotify Japan5周年プロジェクト"Go Stream" のために限定コンテンツとして配信されたのが初出の(その後YouTubeチャンネルにも公開された)縦画面のライブクリップをSci-Fi Edit に合わせて編集したもの、だ。これは縦じゃなくても良いんじゃないと思ってしまうけれど、横画面のまとまったデータはないんだろうな。

そしてマルセイユ・Sci-Fi Editの音源は、もと12分あったトラックを4分11秒にまとめたもので、ボーナストラック扱いになるのも納得な一方で完成度はすごい高い。後ろでなっている音や構成の大枠はそのままだけれど少しテンポが上がって(要出典)、良い意味で雑味なくボーカルが聴きやすいミックスになっている。今まで、自分の中では「マルセイユ辺り」は「BADモード」のジャケ写と強く結びついていた(水族館ビジュアルがあんまり馴染んでいなかった?)んだけど、これを聞くとスッと「水色・水族館・SF」のイメージになった気がする。そして何より、絶対これライブで歌ってくれるためのエディットだよね、たのしみー。

 

初のベストアルバム「SCIENCE FICTION」 リリースカウントダウンキャンペーンを開始 4K画質にアップコンバートされたMusicVideoの連日YouTubeプレミア公開や 楽曲ごとのデジタルZINE公開に加え、ノベルティもあたるユーザー参加型のSNSメッセージ企画を開催 | HIKARU UTADA OFFICIAL WEBSITE

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『インターネット・ラヴ!』よかった

急にBL話題:普段漫画すら全然読まないんだけど、おすすめされていた売野機子「インターネット・ラヴ!」を読みたくなって読んだところすごくよかった。誰かにおすすめしたいなー。まず1人のバイセクシャルとして、等身大の自分を天馬くんに重ねて読んでしまう。一人称おれじゃないし、器用じゃないし、全然違うんだけどね。彼女にカミングアウト済みな感じとか、男とは真剣に付き合ってもらえない感じとかには共感できる。

自分がネトスト気質なのもあってリアルな話に見えるのかな。自分は点線になるまでストーリーを上げるタイプじゃないけど、最後の方で天馬にもっと投稿してほしいと頼んだウノくんの気持ちはすごく分かる。あと、ウノくんのインスタをホテルのタグから辿って見つけた設定も良い。

2人が初めて出会うシーン、天馬は英語でウノくんに話しかけるが英語の勉強も3日坊主でやめてしまったウノくんには通じなかったところで天馬のモノローグ「魔法はない/でもおれは/ウノくんを知っている」。天馬はインスタを通してウノくんを見ていて、知っている。そして、「小さい頃は神様が自分を見てくれてると思ってたけど、もう神様じゃ足りなくてどこかの人間でなければならない」(←あやふや)みたいなウノくんの言葉に表れているように、天馬がウノくんを「見て」いることはウノくんにも伝わっている。

そして、天馬もまたウノくんと初めて会い「最近ストーリー見に来てくれないなって」と言われた後、「華やかな街の裏で無視されたおれの存在が少しずつ輪郭を帯びる気がした」「おれはおれの形を好きになれる?」と。相手の存在から、自分自身の存在を確認して愛せるようになる恋愛、したいよ〜!

作者のインタビュー記事も2本見つけたので貼っておく。これは考えすぎだけど、コミコミスタジオの方のQ & Aで「メインキャラクターは、どんな二人(攻めと受け)ですか?」ていう質問に対して売野先生は「等身大のかわいい2人です。」とだけ答えてて、カジュアルにセックスポジション(って在る日本語?)の話をし始めないところ、信頼できるなと、そういう面でBLが苦手な僕は思った。

『インターネット・ラヴ!』発売記念 売野機子先生インタビュー&お試し読みページ|コミコミスタジオ

令和の最新青春傑作『インターネット・ラヴ!』売野機子の深部に触れる「自分らしさを前面に出した挑戦作」 - DMMブックスどくしょ部

CDTVの宇多田ヒカル「何色でもない花」みたよ

2月26日のCDTV ライブ! ライブ! に宇多田ヒカルが出演し「何色でもない花」を歌った。録画しておいて後から見たけど、歌のクオリティがすごく高かった!ツアーに向けて結構歌ったりしてるのだろうか?と思うくらい、音源よりも明らかによく練られた歌唱だったと思う。全部チェックできてるわけじゃないけど、今回のCDTVは僕にとって宇多田さんのテレビでの歌唱の中でもかなり好きなパフォーマンスになった。移動中とか、家にいても、とりあえず何か音楽を聴きたい、という時に下手したら音源よりもCDTVの「何色でもない花」を選択したくなるくらい。

他に好きなテレビ出演といえば、今思いつくのが Utada名義で出たMステの "Exodus '04" (2004.9.10)。バンドを従えたパフォーマンスで、Mステなので生放送ながらボーカルもとても良かった。(ヒカルさんもアコギを弾き語っていて、その音もちゃんとマイクに入ってた)そして、音源では through traffic jams in Tokyo, new music on the radio... のフェードアウトとなっているエンディングに、テンポが落ちて、キーボードの2音と宇多田さんのハミングの和音で終結するというアレンジが加えられているのが良い。フェイクもたくさん加わっていて、これは生演奏ならではだなと思った。この時のバンドメンバーや曲のアレンジは2005.2.23にNYで行われたUtadaのショーケースでの演奏と同じなのかな(要出典)。

ちなみに、この時以外にライブのバンドメンバーを従えてテレビに出たのは2004.10.11のHey×3 にてUtada名義の "Devil Inside" (同上?)、あとはBOHEMIAN SUMMERの前のFor Youとタイム・リミット、そしてUTADA UNITEDの前の "This Is Love" のMステくらい?放送がWILD LIFEより後だけど人間活動に入った時のNHK特番もそうか。

Laughter in the Darkの時もそうだけど、バンドメンバーがロンドン拠点の名高いミュージシャンたちになった今、なかなか彼らを引き連れて日本のテレビに出るのは難しそう。だけど、この前のCDTVはカラオケ音源で歌ってるとは思えないほど、まるでバンドがバックについてるかのようなパフォーマンスだったと思う。照明やスタジオのセットもとても綺麗だったし、歌ともよく合っていた。そのスタジオの中心で歌う宇多田さんが、楽器の音やバックコーラス、照明、まで全部操りながら歌ってるような凄みがあった!と思う!

 

↓今回のも加えといた。

mp3mp3.hatenablog.com

リナサワヤマの Your Age が好き

リナサワヤマの "Your Age" 。リナの2ndアルバム Hold the Girlの中でもなんとなく好きな曲でよく聴いていた。入り組んでなくて聴きやすいサウンド、そして歌い出しの Not a secret, not a problem... からして僕でもわかるような力強い言葉が好き。

超今更ながら、2023年9月にBBCでリナが受けたインタビューでYour Ageについても語られていて、このインタビューについては日本語に訳された記事や動画も出ているので、あんま内容はないけど書き留めておく。

www.bbc.com

アルバムHold the Girlの着想となったのは、「セックスと恋愛のセラピー」を受けて「17歳の時、当時は恋愛だと思っていた教師(年上の男性)との関係がグルーミングだったと分かったこと」だという。僕は詳しくないのでリナがどういうセラピーを受けたのかわからないけど、他のインタビューも読んでみたりするとインナー・チャイルドが関係するセラピーなんだろう。

このエピソードを語るのはこのインタビューが初めてだ、と言っていて、話してくれてありがとうと思うし、動画の冒頭で今をどう表現するか聞かれて「ほっと一息」(a sigh of relief) と言っていることからもわかるように、Hold the Girlのアルバムやツアーがようやく終わって一歩離れたところからそれを語れるようになったのかな、とも思う。ツアーもリナの声の不調でキャンセルになった公演もあったりしたようだけど、それも含めてちゃんと心にも身体にも無理のないスケジュール(それでも、本人も言ってるようにめちゃくちゃキツかったんだとは思うけど…)で動いてくれているように見えて安心する。

…そして、Your Ageはリナがその教師と同じ年齢になった今の実感を歌っている歌なのだと。17歳の自分に向けたともとれる力強くも優しい言葉から始まり、サビの怒りに繋がる。 "I survived a social suicide" という歌詞は重い。記事にも「サワヤマさんは、この関係のせいで仲間から「ふしだらな女」だと見下されたと感じたことを認め、その影響で長い間、自己嫌悪に陥ったと話した。」とあるけど、日本語ではあまり馴染みのないsocial suicide(社会的自殺??)とはこういうことを言っているのだろう。

 

リナは「観客を見ていて、女性やフェム(女性的なゲイ、トランスジェンダー、ノン・バイナリーの人たち)たちが曲に共感しているのを見ると、分かっているんだなと思います」「あなたもこれを経験したのかもしれない、と」と言っている。僕がリナの言うその層に当てはまるか、また僕自身の経験は置いといて、去年大阪で見た Hold the Girl TourでHold the Girlが流れた時、またHurricanesからシームレスに Your Ageが流れてきた時はほんとに嬉しかった。グリーンの照明もよく覚えてるし、Your Ageに興奮して思わず回したけどやっぱ生で観るのに集中したくなったのか6秒だけで止めちゃった動画がカメラロールに残っている。笑(結局 Chosen Familyと Cherryだけフルで撮ったけど、この2本は今でもよく見返す宝物。)

この記事書いて思い出したんだけど、アルバムHold the Girlを買った時にタワレコでもらったリナのでかいポスターどうしよう。あんまりポスターとか貰わないようにしてるんだけど、欲しくなっちゃってもらってきたものの飾るところもないし。(;o;)

 

↓インタビューはYouTubeにも上がっている

youtu.be

 

youtu.be

「何色でもない花」が出て1週間

youtu.be

宇多田ヒカル「何色でもない花」、かなり好きでよく聴いている(結局、宇多田さんの新曲が出た時いつもだけど)。

前作「Gold 〜また逢う日まで〜」と比べてもより飾り気なく真っ直ぐに歌うボーカルが印象に残る。

「君がくれたのは 何色でもない花」と、歌い出しでいきなりタイトルが歌われる。その後、「名高い学者」を引き合いに出したりもしながら "I'm in love with you, in it with you, in it with you"と「君」に対する「自分」のことを歌っていく。

朝日が昇るのは
誰かと約束したから

 

ああ 名高い学者によると
僕らは幻らしいけど

という部分では、誰かとの約束を頼りに生き、 "I'm in love with you" と歌う「自分」の姿を、その「誰か」をも含むかもしれない僕らは幻らしいだという言説と対比しながらうまく浮き立たせている。

そして、その後で拍子も変わって「だけど 自分を信じられなきゃ 何も信じらんない」というパートに続いていく。あなたを思う自分を信じることで私の思いは真実となる。「私たちの心の中身は誰にも奪えない そんなに守らないでも平気」であり、何より大切なのは守ろうとするよりもそれを信じること。

最後は元の拍子に戻り、叫ぶような高音も使いながら "I'm in love with you, in it with you, in it with you" を繰り返して曲は唐突に終わる。

ジャケットが好きなので、それがプリントされた「オリジナルステッカー」が欲しくてFMラジオにリクエスト送ったりしてみてるけどもらえるかなぁ。

テレビで見る宇多田ヒカル!

宇多田ヒカルさん41歳の誕生日おめでとうございます。ツアー&ベスト盤 SCIENCE FICTION の詳細が1/15に発表された分、今日は特に新情報の発表があるわけでもなく静かに終わっていきそうだ。

以前、後から何かの役に立つかもと思って宇多田ヒカルがテレビで歌った日付をまとめた記事を作成したのだが、最新の2023夏の分まで更新しておいた。ほとんど完全なリストになったのではないかと思うが、リアルタイムで見てきたわけではないし保証はできない。

実際には権利の問題からできないだろうけど、テレビでの歌唱がみんな後から見返せるようになったらいいのにと思う。(違法アップロードされたものは転がってるけど…)

韓国では各テレビ局の公式からどんどん音楽番組でのパフォーマンス映像(やそれに付随する色々な映像)が公開されていくが、僕自身もYouTubeでそれらを見て新しい曲にハマっていったりするし、僕だけでなく世界中からのアクセスがあるのを見ていると音楽番組のパフォーマンス映像の力?有り難さ?を実感する。宇多田ヒカルで言えば、「まつもtoなかい」の歌部分の映像は1ヶ月の期間限定にてフジテレビの公式YouTubeチャンネルから公開された。どういう契約になっているのかわからないけれど、個人としては単純に見やすいからYouTubeに音楽番組のパフォーマンスをおいてくれるのは嬉しい。

 

…ベスト盤発売やツアーに合わせて、「何色でもない花」や新曲(タイトル未定)あたり(まだテレビ披露がない「One Last Kiss」とかもこの機会に良いかも)をテレビで歌ってくれる機会はあるのだろうか。NHKのSONGSとかそろそろどうでしょうか。

mp3mp3.hatenablog.com

 

こんなブログでも

気づいたらもうすぐ(あと2ヶ月)最初の記事を書いてから2年が経とうとしていて、普通に最近になって宇多田ヒカルの「BADモード」期に自分が何を考えていたのかなど振り返るのにとても役立っている。書きたいけど載せどころのない文章(結果的に8割が宇多田ヒカルの話)をどこかに置いとくのって良いことなんだなと思った。(日記)

ベスト盤予約したよ。

宇多田ヒカルのベスト盤 "SCIENCE FICTION" のボーナストラック「Somewhere Near Marseilles -マルセイユ辺り- (Sci-Fi Edit)」。かねてから「マルセイユ辺り」の別バージョンが出たら嬉しいなと思っていたのでとても楽しみ。きっとこのボーナストラックが、アルバムのSFコンセプトを完成させるものになるのだろう。

元々の「Somewhere Near Marseilles -マルセイユ辺り-」って、12分もあるトラックだし浮世離れしているように見えるけど実はとても現実的な歌だと思っている。いきなり Give me something strong enough / Maybe I'm afraid of love / Say I'm not the only one という切実な言葉が連ねられ、最後は「オーシャンビューの部屋一つ予約」。結局予約するだけで何かが起きるわけでもなく、というのがいかにも現実的。

緻密に構成された12分のトラックに乗せられたこの「現実のうた」を、"Sci-Fi Edit"として組み直すとどうなるのかはとても気になる。

そして、Sci-Fi Editといえば新録の3曲(Addicted To You、traveling、光)もSFコンセプトの中にどう位置付けられるのか気になっている。ベスト盤といえツアーとも連動したコンセプトがしっかりある作品になりそうだから。アルバム「SCIENCE FICTION」のために仕立てられるのはこれら(マルセイユ、新録×3)4曲になるだろうから。まだ「新曲(タイトル未定)」があるけれど。

 

SFとは関係ないけど、「Addicted To You」といえば、「初恋」と「First Love」、「誰にも言わない」と「Can You Keep A Secret?」のように、「君に夢中」ってことだと捉えられるじゃんってリリース当時思ったのをを前の記事を書いてから思い出した。「君に夢中」は addicted to you というよりも into you に近そうだけど(歌詞に出てくるし)。

宇多田ヒカルのベスト盤とツアーの詳細が出た

宇多田ヒカルのベスト盤ならびに全国ツアー「SCIENCE FICTION」の詳細が1月15日に発表されている。「Fantôme」「初恋」を経て2022年(もう2年前?)の「BADモード」でまた新たな境地を見せ…という現役バリバリ感がさらに強まっているこのタイミングでベスト盤リリースか、と12月9日の発表時点では思っていたが、詳細の発表を見るとベスト盤はツアーとかなり連動したものなんだろうという想像ができ、納得。タイトルはツアーとアルバム同じ「SCIENCE FICTION」で、このscientificな?ビジュアルイメージを全面に押し出してきているあたり。

そして収録曲をさらっと公表してきたのも潔い。転載になってしまうが、曲順未定の現時点の並べ方、面白いので残しておく。選曲はほんと素直にほぼシングル曲からだ。両A面シングルとはいえ「SAKURAドロップス」とともに「Letters」も選ばれたのは嬉しい。逆にULTRA BLUEの曲がCOLORSしかないのは寂しいね。Passionさえ入っていない。などと言い出すとキリがないけど、「隠れた名曲」が選ばれるようなベスト盤を出すとしたらまだ先だろうな…とも思う。

そして目を引くのは「新曲(タイトル未定)」と「Somewhere Near Marseilles -マルセイユ辺り- (Sci-Fi Edit)」 "Re-Recording" の3曲。再録の3曲はほんとに楽しみだ。

そしてどうやってこの3曲が選ばれたのかは気になる。それぞれの最新の動きを思い出してみる。

「Addicted To You」は、22周年に宇多田ヒカルの22曲プレイリストを作る企画にて、本人がクリスマスプレゼントとして?公開してくれた22曲プレイリストにてUNDERWATER MIX が選曲されていたのを思い出す。再録はどんなアレンジでくるのだろうか。プレイリストの解説より:

Jimmy Jam & Terry Lewisとの初めての共作”Addicted To You”の原型版(後に出来たより華やかなリアレンジ版をシングルに採用しちゃったけど、スタジオで「ジャネットっぽい!」と彼らが盛り上がって過去に手掛けたJanet Jacksonの名曲のリフをぶっ込んでくれたのも素敵な思い出だな〜と懐かしくなり)

「traveling」は2021.6.26のインスタライブで「ヒカルパイセンに聞け!」にて「狙い通り」という歌詞は実は、車で移動する歌だから「〇〇通り」にかけたユーモアなのだと明かしていたくらいか。2018年のツアーでも歌われている。

「光」は2018年のツアーで歌ったのが最後かな。キーが1つ下げられて、ストリングス中心の暖かいアレンジになっていたのが印象的だった。映像化されている千秋楽の幕張メッセは最終日だからいくらか発声が苦しそうで、PlayStation VR体験用に横アリで撮られたテイクの方は滑らかに歌っている、という2種類のライブテイクが残っているのが有難い。

(以上)

全26曲収録(曲順未定)
何色でもない花
新曲(タイトル未定)
Addicted To You (Re-Recording)
traveling (Re-Recording)
光 (Re-Recording)
Automatic (2024 Mix)
Beautiful World (2024 Mix)
Can You Keep A Secret? (2024 Mix)
COLORS (2024 Mix)
First Love (2022 Mix)
Flavor Of Life -Ballad Version- (2024 Mix)
Goodbye Happiness (2024 Mix)
Letters (2024 Mix)
Prisoner Of Love (2024 Mix)
SAKURAドロップス (2024 Mix)
あなた
君に夢中
Gold ~また逢う日まで~
Time
二時間だけのバカンス featuring 椎名林檎
初恋
BADモード
花束を君に

One Last Kiss

[Bonus Track]
Somewhere Near Marseilles -マルセイユ辺り- (Sci-Fi Edit)

https://www.utadahikaru.jp/ より

www.youtube.com

↑traveling、狙い通りのエピソード

矢野顕子のさとがえるコンサート2023神戸公演に行った

2023年12月1日、神戸新聞松方ホールにて行われた「矢野顕子さとがえるコンサート2023 featuring 小原礼・佐橋佳幸・林立夫」に行ってきた。一回は矢野顕子のライブ行ってみたかったので今回行くことができ良かった。

覚えていることをつらつらと書き留めておく。(順番関係なし)

「ひとつだけ」、聴けて良かった。この日はわりと歯切れ良い弾き方&歌い方だったけど好きだった。

途中MCで「最近はイヤーモニターを使って(イヤーモニターとは言っていなかったが)カウントを耳で聞きながら演奏する人が増えているが、こうやって何もつけずにやるのが音楽です」というようなこと(うろ覚えです)を言っていたのを覚えている。

会場が一番沸いたのは「千のナイフ」だろう。矢野顕子はスキャットも交えながらピアノとシンセサイザーを駆使していた。途中ジャズみたいになってたり、メロディーのリズムがちょっと遊んでたり面白かった。演奏する前に「若い人は知らないかもしれないけどイエローマジックオーケストラというのがあって」「私はその後ろの方でシンセサイザーを弾いていたんです」と話していた。急に「ライディーン」が小学校の運動会でBGMになっていたのを思い出し、「来年はライディーンやるか」って言ってた。

宇宙飛行士の野口さんとの作業について紹介した後で野口さんの詩による「雲を見下ろす」を歌い、次に「では宇宙飛行士の娘さんはどんな気持ちだったのか…」と、娘さんが小学生の時に書いた詩に曲をつけたというのを歌っていて、とても綺麗だった。

10年遅れであまちゃんにハマっているそうで「潮騒のメモリー」のカバーをしていた。「千円返して」にすごい感情こもってた。

「Prayer」はギタリストのPat Mathenyが「矢野のために曲を作ってきた」といって聞かせてくれた曲に詞をつけたものだという紹介があった。CD音源よりも力強い歌い方をしていて良かった。

「クリームシチュー」、サビのコーラスも素敵だった。

アンコールは炭水化物シリーズ(「ごはんができたよ」、「ラーメンたべたい」)。「ラーメンたべたい」の最後の音(シンセの上行形の…)で客電がパッとつくのが鮮やかだった。

オヌレTMI

文章を書こうとして、「〜は〜であって〜ではない」みたいな言い回しが浮かび、これって何だったっけと考えた。確か蓮舫が "二重国籍問題" を追及されていた時に読んだ「蓮舫が求められているのは血統であって国籍ではない」みたいなタイトルの記事じゃないかと思ったけど分からないので「であって ではない」でググったら全然違って、元ネタが「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」というタイトルだったことに気づいた。読んだことはないんだけど。そしてこの話を書いたことで元々書こうとしていたのが何かを忘れてしまった。

 

ルセラフィム

LE SSERAFIMの日本語曲ジュエリーが良い。僕がアイドルに求めている質感の曲だ。歌詞の内容はよく分からん、というか、本当に内容がないから考えたら負けなんだと思う。

youtu.be

YouTubeでは「LIVE CLIP」が出ている。音源と違ってimase氏が登場して一部を歌っている。マイクを持っているが映像はワンテイクでもなく、潔くスタジオで録ったボーカルを乗せてる、ように見える。

TikTokのコメントみたいなことを言うが、この曲で宮脇咲良の日本のアイドル的な歌い方が生きているのはその通りで、特に LIVE CLIP ver.ではそれが際立っている。ラップの後のサビの節回しが見事にはまっている。ユンジンも上手い。LIVE CLIPだとユンジンの顔芸もいい。

余談だけど「表情管理」って韓国語をそのまま訳した "K-POP日本語" の一つだと思うけど、この前友達が普通に使ってて特にケーポップ関係なく普通の言葉じゃない?とのことだったので僕も普通に使ってみたけどやっぱり日常には馴染んでない気がする。

youtu.be

あと、ルセラフィムといえばEve, Psyche & the Bluebeard’s wife のリナサワヤマremix もリリースしたところで、これも良かった。リナのボーカルがガッツリ入ってる箇所もある。良いコラボ。

また逢う日まで、トキメキだけShareしよう

宇多田ヒカルの新曲「Gold 〜また逢う日まで〜」を聴いている。前半バラードなのに後半で豹変するという作りで、一見すると頭でっかちな曲のようでもあるが、実はそうじゃなくてシンプルな曲で、お腹いっぱいになることなく何回でもリピートできる。テレビでのパフォーマンスをみたりリピートしまくったりしたことでだんだん歌詞が頭に入ってきたので、歌詞から感じたことを書き留めておこうと思う。

まずは1番。

追いかけても追いつけぬ
幸せは側で待ってるだけ

楽しいことばかりじゃないけど
嫌なことなんて
いつかまた思い出話する日の
花になる迄

No, no, 知らないよ
あなたのように輝けるもの
No, no, 飾りにも
誰のものにもならない Gold

歌い始めでいきなり「幸せ」についての持論が語られる。そして、あなたこそが「Gold」なのだ、と訴える。ここがタイトルの片割れ「Gold」の初出、そして「また逢う日まで」が出てくるのは2番の最後になる。

何処かで流れる BGM
あれ以来聴いてなかった曲

遠ざかっていく景色から
目を離せない
別れの言葉じゃなく、独り言
また逢う日まで

2番は1番と比べてより「独り言」的な歌詞で、その最後に「また逢う日まで」と呟いた瞬間音楽が動き始め、徐々にビートが表出、ラップ調のCメロ(?)の登場へと繋がっていく。

いつか起きるかもしれない悲劇を
捕まえて言う「おととい来やがれ」
楽しい予定をいっぱい入れるの
涙はお預け また逢う日まで

なんか、この「また逢う日まで」というのは、すごく呪文のようだな〜と思った。音楽を動かす魔法の言葉であり、自分自身やあなたに「言い聞かせている」言葉でもあるというか。幸せは側で待ってるだけ、と分かっていながら、楽しい予定ばっかり入れるなんて一見矛盾するようだ。でも、その裏には「また逢う日まで、涙はお預け」というおまじないがある。これは空虚な口約束じゃない。

そもそも、この曲で語られる「幸せ」について、宇多田ヒカルが「幸せ」を歌った歌詞といえば「日曜の朝」の「幸せとか不幸だとか/基本的に間違ったコンセプト/お祝いだ、お葬式だ/ゆっくり過ごす日曜の朝だ」だろう。これを読んでると「涙はお預け」でいいのか?と思うけど、ここで重要なのは「楽しい予定=幸せ」「悲劇=不幸」じゃないということだ。楽しい予定をいっぱい入れながら過ごす日々、その側で幸せは待ってる、のである。

TWICEも言ってる、「トキメキだけShareしよう/悲しみはLet it go」と。(この前、3日間くらい、なんか疲れすぎてTWICEのHare Hareしか聴く気分になれなかった時があった。)

幸せといえばで今思い出した話:中学の時、なんかの記念講演?みたいなので、体育館に集められて講師の話を聞かされた日があった。その人はかつて大工をやってたけど今は会社の社長か何かになって幸せを掴んだのだという。その苦労話を聞かされるのだがとにかく陳腐な話ばかりだった。講演が終わった後、自分の教室に帰った時、担任の先生が話していたことを良く覚えている。「自分は大工の家に育って、家庭が複雑で苦労してきたけど、それは不幸じゃなかった」と怒りをぶつけるように話してくれ、それに当時の僕は救われた。そうやって子どもと対等になって考えてくれる先生っていい先生だよなー。

youtu.be

 

Gold・全角スペース・〜また逢う日まで〜

宇多田ヒカルの新曲「Gold 〜また逢う日まで〜」がリリースされた。

ノベルティグッズの「オリジナルGoldミラー」「オリジナルGold小判」が欲しくていくつかFM局にリクエストを送ってみたりしているが、曲名を打ち込むたび毎回新鮮に「タイトルの全角スペースどうにかならんのか」と思う。きっとこだわりはないんだろう。宇多田ヒカルは案外タイトルの表記に無頓着なところがあって、たとえば「Passion 〜single version〜」にはなぜ英文の間に "〜" が挟んだのだ、といつ見ても突っ込みたくなる。「Gold」と「〜また逢う」の間の変に空いたスペースの広さもいつ見ても気になるし、きっと今後も気になるだろう。

それは置いておいて、ノベルティグッズがユニークなのは嬉しい。ずっとオリジナルTシャツが続いていたところ、「BADモード」で宇多田本人が「BANソーコ」という面白ノベルティグッズをぶっ込んできたことで、スタッフも何かやったらな、という意識になったんだろうか。

「Gold 〜また逢う日まで〜」は映画「キングダム 運命の炎」(こちらは半角スペース)の主題歌であるが、まだ映画は見ていない。見ないと…と思いつつ、キングダムは自他共に認める僕の興味なさそうな映画だし、結局行かない気もする。

曲の中身はというと、最初はピアノバラードとして始まり、2番サビに行きそう…というところでビートが現れ第3のテーマが登場、一気に踊れる音楽にシフトしていく。

いつもの如くストリーミング解禁と同時に再生したが、その時の感想は「歌詞が聞き取りやすい」だった。宇多田ヒカルの新曲を聴く時、いつも歌詞はそんなに入ってこない(たまに単語が入ってくる程度)のだが、「Gold」は別だった。ほぼ全ての言葉がすっと入ってきたのに少し驚いた。これは作曲手法によることなのか、歌い方によることなのか、と考えた。一つ大きいのは単純にテンポが遅いために一つの音に当てられた音がふつうより長い傾向にあることかな。後半になってもテンポは変わらず周囲に色々なリズムが出てくるだけなので、その分「せわしない曲なのに歌詞が聞こえる!」と思わせるのかもしれない。

確かに歌詞はよく入ってきたが、それはあくまでも「言葉が隅々まで聞き取りやすい」というだけであって、別にそれぞれが繋がって聞こえたわけではなかった。むしろ、結局何を歌ってる歌なのか、みたいなことは他の曲よりも分からなかった、というか想像しようと思わなかった。

それぞれの言葉がつながって一つの歌詞として聞こえてきたのは、テレビでの歌唱を見たときだった。7月31日のCDTV、照明やスタジオセット、また途中でスタンドからハンドマイクを外してステップを踏み始めるという視覚的な演出も良かった。そして特に最後の方の「外野はうるさい 〜 そんなはず」あたりなどは、音源以上にノっていて、「一つの曲」としての一貫性のあるパフォーマンスだった。

とか言いながら歌詞の解釈ができたわけじゃぜんぜんない、ぼちぼち聴いていこう。