宇多田ヒカルのCDTVを見た。

昨日のCDTVライブ!ライブ!に宇多田ヒカルが初出演し、「君に夢中」を歌った。TBS系列の金曜ドラマ・最愛の主題歌ということでいつかTBSで歌ってくれないかなと期待していたが、まさかこんなに経って実現するとは。

出演といっても完全に別のスタジオでの収録、あるいはロンドンでの収録?と思っていたら、ヒカルさんが普通にスタジオに現れてびっくりした。合同の事前収録のようなものにヒカルさんも参加したのだろう。歌う前に結構な尺でアナウンサーさんと喋っていて嬉しかった。

最初に「この番組は2020年に始まりましたがご覧になったことは…」と訊かれ「日本のテレビは見ません!まあ違法のやつとかありますけど…」などと答えていきなり空気を凍らせていて笑ってしまう。その後もイギリスのキャベツは不味い話とか、とにかく宇多田ヒカルにしか出せない独特の空気感でスタジオが充満していてとても良かった。夏ソングに「アルビノーニアダージョ」を挙げる芸当も凄い。無難に?「少年時代」とか言うのかと思っていたら斜め上の回答すぎる。

そして「君に夢中」のパフォーマンス、これまた素晴らしかった。特に喉の調子が良いのか、間奏部分で音源にはない「Oh baby baby」を入れたり、後奏にもフェイクを入れたりする余裕っぷりだった。なぜか最後が4小節削られていたのだが、その分フェイクを増やしてくれたので大満足だった。カットは時間尺の都合なのだろうか。フルサイズを売りにしているCDTVだけにわざわざそんなことするのか(トーク部分を10秒でも削れば良い話にも思えるし…)という疑問が残る。2016年のMステで「桜流し」を歌った時も少しカットがあって、同じようなことを思った覚えがある。

宇多田ヒカル自身は曲をカットすることに抵抗は少ないと思う(例えば、ラフダクのGoodbye Happinessは間奏が短くなっていたことなどから)ので、本人が何かの考えのもと短くしたのかもしれないけど。

なにはともあれ、「最愛」の放送から時間も経ったこのタイミングでこの素晴らしいライブパフォーマンスに触れることができて本当によかった。僕の中で「君に夢中」はドラマ主題歌だというイメージが抜けていなかったのだが、これをきっかけに違った楽しみ方も出来そうだ。