宇多田ヒカル「何色でもない花」、かなり好きでよく聴いている(結局、宇多田さんの新曲が出た時いつもだけど)。
前作「Gold 〜また逢う日まで〜」と比べてもより飾り気なく真っ直ぐに歌うボーカルが印象に残る。
「君がくれたのは 何色でもない花」と、歌い出しでいきなりタイトルが歌われる。その後、「名高い学者」を引き合いに出したりもしながら "I'm in love with you, in it with you, in it with you"と「君」に対する「自分」のことを歌っていく。
朝日が昇るのは
誰かと約束したから
ああ 名高い学者によると
僕らは幻らしいけど
という部分では、誰かとの約束を頼りに生き、 "I'm in love with you" と歌う「自分」の姿を、その「誰か」をも含むかもしれない僕らは幻らしいだという言説と対比しながらうまく浮き立たせている。
そして、その後で拍子も変わって「だけど 自分を信じられなきゃ 何も信じらんない」というパートに続いていく。あなたを思う自分を信じることで私の思いは真実となる。「私たちの心の中身は誰にも奪えない そんなに守らないでも平気」であり、何より大切なのは守ろうとするよりもそれを信じること。
最後は元の拍子に戻り、叫ぶような高音も使いながら "I'm in love with you, in it with you, in it with you" を繰り返して曲は唐突に終わる。
ジャケットが好きなので、それがプリントされた「オリジナルステッカー」が欲しくてFMラジオにリクエスト送ったりしてみてるけどもらえるかなぁ。