宇多田ヒカルと管楽器 #LSAS2022

Hikaru Utada Live Sessions from Air Studios 2022 を見て思ったこと①

Soweto Kinchのサックスが良い。

一曲目の『BADモード』はアルトサックス。『BADモード』では中盤に出てくるブラス隊のメロディーをサックスが吹いているけれど、これは原曲より好きかもしれない。最初配信で見た時は、この曲を初めてフルで聴いてから20時間しか経ってなかったので「あ、サックスで吹くんだ〜」と思っただけだったけれど、円盤で見たときにはもうかなり聴き込んでるので、サックスの音色が新鮮に聴こえた。素直に良いなと思った。また「祈るしかないか」以後、原曲で鳴っている息子氏のヴァイオリンはカットされ、サックスが中心になっている。この部分は、これからライブで再演するにあたって色々なバリエーションがあれば楽しいなと思う。

『誰にも言わない」ではテナーに持ち替え。原曲は左から聞こえるのがテナー、右から聞こえるのがアルト、かな?(適当なこと言ってる)最初この曲が配信されたとき、サックスがフィーチャーされているのに驚いたけれど、もう1年半聴き込んできたのでアドリブっぽいメロディーも全て覚えてしまったところ、全然違うメロディーが飛び込んできて新鮮に感じた。歌とサックスが対等な感じがして良いパフォーマンスだった。原曲はヒカルのボーカルはビブラートが全然ないのが印象的だったけれど、ライブverでは結構ビブラートしていたのも新鮮に感じた。なにより歌ってる時の表情が最高。あなたの笑顔がぼくの心にクリティカルヒット

これまで宇多田ヒカルの曲にはそんなに管楽器が出てこなかったけれど、ここにきてSoweto Kinchがライブに登場したので、これからも管楽器の活躍に期待してみたい。あ、でも『The Workout』の打ち込み感ハンパないラッパの音は大好き。そしてラフダクでは録音だった『あなた』のブラスリフとか、『Kiss & Cry』の「ホワーン」とかはぜひ生演奏でライブやって欲しい。